キリギリスの雑記帳
キリギリスの雑記帳

滝ノ上温泉から乳頭山(烏帽子岳)

2012年10月16日(火)  天気 晴れ  標高 1478m

乳頭山(烏帽子岳)
滝ノ上コースの上部、北東側から乳頭山を間近に望む


秋田県側からの呼び名が『乳頭山』で、岩手県側からの呼び名が『烏帽子岳』とされてるけど、現実には岩手県在住の私でも、周りは乳頭山と呼んでいる人が多く、乳頭山のほうが定着している感じがします。

過去2回は秋田県側から登っていました。
じつは昨年10月末に、3回目の乳頭山ということで、今回と同じコース(岩手県雫石町の滝の上温泉から)を初めて歩いたけど、上に行ったら積雪があり、雪の上に子の足跡らしきものが続いていたので、途中でビビッて帰ってきたという因縁の山(?)

今日は天気も良いし、絶好のリベンジ日和
このコースは人が少ないようだけど、今日はちょうどよく先行者に5名のグループが歩いていたので、熊よけという意味では安心感のある(笑)登り道でした。
でもやはり熊を見たという人が出てきて、下りではちょっと緊張 (ページの末尾に詳しい経緯を書いてます。)

滝ノ上温泉から山頂へ

滝ノ上温泉の『滝ノ上園地』と呼ばれるところに広~い駐車場があります。

休憩所兼トイレもあり、トイレは暖房便座付き水洗トイレ!

登山口としては最高ですね~

トイレ棟のすぐ向かいが登山口

しばらくブナの美林の中を行きます。

麓のある葛根田地熱発電所からの蒸気を噴き上げているような音がしばらく聞こえます。

幹が2本くっついて、穴もあいている珍しい木を発見

紅葉はこんな感じ

樹林帯が美しいデス

1時間ほどで、白沼に到着


ひっそり佇む、深山の池の趣

・・だそうです。

湖面をバックに紅葉

白沼を過ぎると『マムシ坂』と呼ばれる急登

足場もあまり良くなく、このコース一番の注意箇所かもしれません。

マムシ坂を登りきると、素晴らしい小湿原   山頂はまだ見えず

道はこの木の下を潜っていく(^^)

小湿原から先、しばらくは泥濘の悪路や、このような岩ゴロゴロの歩きにくい道が多い

振り返り見る岩手山と、裏岩手の山々

先週歩いた源太ヶ岳や三ツ石山など

三ツ石山 山頂部をアップ

森林限界を越え、気持ちの良い斜面になってきました

広がる草原  青空がイイ (^^)

最高 ♪

笊森山が見えてきた

道は傾斜がなくなり、この辺からは気持ちの良い天上の散歩道

何度見てもイイ

小さな小山を越えると、突然、目の前に乳頭山が登場!  この景色が見たくて来たんだよね

どんどん近づく
茶色に見えるのは土の地肌ではなく、草原です

頂上直下  こんな草原が広がっています

千沼ヶ原へ行く道と、滝ノ上コースとの分岐点

頂上に着きました

山頂からの眺め

登ってきた滝ノ上コース

岩手山方面

笊森山方面

千沼ヶ原への道

田沢湖方面

秋田駒方面

田代平を見おろす

大白森(手前右)と、奥は森吉山

帰路

山頂直下の、風の弱いところで昼飯だ~

滝ノ上コース上部はこういう平らな地形になっていて、いつまでも居たい
でも風強いから、今日のところはいいけど・・(^_^;

乳頭山よさらば

また来ますよ~

20分ほど下ったところで、下の方から『ほー、ほー!』と、犬にでも呼びかけているような声が断続的に聞こえてきました。
やがて声の主の登山者と出会い、話を聞いたところ、標高700m付近でを見たとのこと。

距離は60~70mくらいで、木に登っていたが、こちらに気づいて木を降り、逃げて行った。 小さい熊だった。 熊鈴などつけていなかったため、それからは熊よけに声を出しながら歩いてきた。
下に降りるなら熊に気をつけてください。


といいます。(;゚Д゚)

以前、というか昨年10月末にここに来た際、道すがら、この地区の自然公園監視員の方にお会いしましたが、彼曰く、『 熊はどこにでもいる。 何度か目撃している。 でも雫石の熊は人に襲いかかっては来ない。 』と、おっしゃっていました。
最後の部分はともかく、熊がいることは間違いないわけで、

今回の帰り道は、いつもの熊鈴に加えて、私も定期的に『ほー、ほー!』の掛け声をかけながら下山したのでした(^_^;

【 参考タイム 】
735   登山開始
840   白沼
905   小湿原 (軽い食事)
915   発
1000  乳頭山が見える小山
1030  頂上

1040~1115
      頂上直下で昼食
1230  白沼
1310  滝の上温泉に下山

※ 滝の上温泉から乳頭山まで2時間55分
     (休憩含む)
  下りは2時間

その他の乳頭山